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【駅グルメ探検隊】寝かせて育てる野菜の滋味 JR難波駅 元祖とんかつカレー カツヤ 

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【駅グルメ探検隊】
寝かせて育てる野菜の滋味 JR難波駅 元祖とんかつカレー カツヤ 

「とんかつに合う」カレーソースとは

 近場で済ませやがってとお叱りを受けそうだが、今回はJR難波駅から歩いて10分弱、おやじ記者2人が勤める産経新聞大阪本社からも近いカレー屋さんである。

 昭和34年創業の「カツヤ」は、「元祖とんかつカレー」をうたうこの界隈の名物店だ。

 「カレーライスにトッピングとしてとんかつをのせる店はもっと前からあったと思いますが、とんかつに合うようにカレーソースを作ったのは、うちが初めてでしょう」と店長の奥田誠志(さとし)さん(52)。

 ここのカレーソースは、ひと言でいえば「濃厚だが胸焼けしない」。その味は気の遠くなるような調理工程で生まれる。

 まずタマネギ、ニンジン、ニンニク、ショウガ、セロリなどをペースト状になるまで炒める。それを密封して2~3年寝かせた後、香辛料、小麦粉などを加えて炒め、ルーができあがる。これをさらに2カ月寝かせる。時間をかけて野菜のうまみを熟成させるのだ。

 「初代の夫がカレー好きで、とんかつに合うカレーソースをと試行錯誤で生み出したのが、これだったんです」と誠志さんの母でオーナーのシヅヱさん(76)。野菜の状態によって火の加減と炒める時間は変わり、「最初のうちは何度も失敗しましたが、肌感覚で覚えました」という。

 寝かせたルーに牛と鶏ガラスープ、そしてすり下ろしリンゴと生クリーム、洋酒などを加え、煮込む。これでカレーソースの完成…だが、さらに一晩寝かせてから、ようやく客に出される。

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