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あの痛~い検査から逃れられる? 尿のにおいマウスに嗅がせ膀胱がん判別 驚異の高確率 藍野大研究G解明

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あの痛~い検査から逃れられる? 尿のにおいマウスに嗅がせ膀胱がん判別 驚異の高確率 藍野大研究G解明

水谷教授らの実験

100万分の1に薄めても8割の確率!

 尿のにおいをマウスに嗅がせることでぼうこうがんの有無を判別できる可能性が高いことを、藍野大医療保健学部の水谷陽一教授(腫瘍学)らの研究グループが明らかにした。簡便で精度の高い診断技術の開発につながることが期待され、18日から金沢市で開催される日本泌尿器科学会総会で発表する。

 水谷教授らは、ぼうこうがん患者5人を対象に、患部を摘出する手術前と後の尿をそれぞれ採取。がんがある状態の尿を選ぶように訓練したマウス5匹を使ってにおいを嗅がせたところ、100万分の1に薄めた場合でも8割程度の確率で正しく判別できた。

 一方、健常者の尿は100倍以上に薄めると、食事や体調などによるにおいの違いを判別できなかった。

 現在、がんの種類によっては血液検査で診断できるケースもある。しかしぼうこうがんは血液や尿などから高い精度で診断する方法がなく、尿道に管を入れるぼうこう鏡による検査は患者の苦痛が大きい。早期診断が難しいため血尿などの症状が出てから判明することが多く、負担の軽い診断技術が求められている。

 マウスは、肺がんや乳がんの患者の体臭を嗅ぎ分けられるとの報告もあるという。

 水谷教授は「マウスは、尿に含まれるぼうこうがんに特有な何らかの物質を嗅ぎ分けていると思われる。最終的には、その物質を特定したうえで簡便で精度の高い早期検査の技術の実現につなげたい」としている。

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