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【駅グルメ探検隊】南海本線・二色浜駅 スコットパパ

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【駅グルメ探検隊】
南海本線・二色浜駅 スコットパパ

きらりと光る良い加減の立ち飲み屋

 表には「スタンド」としか書いていない。いい加減な感じの店名?が気になっていた。

 「ええい、ままよっ!」と飛び込んでみた。カウンターだけの薄暗い店内。頭上には黒板が巡らされ、メニューが殴り書きしてある。「なんだかなー。でも、安い!」。それが第一印象だった。

 カウンターの中にやや丸みを帯びた優しげなマスター、矢野進士さん(55)。サンダーバード好きで、店名は1号の船長からいただいたという。しかし「パパ」と名乗るも独身で、妻歴も子持ち歴もない。絶えない笑顔だが、微かにいい加減な雰囲気が漂う。

 でも、だからこそこちらも気を抜いて話ができるというものだ。仕事帰りのサラリーマン、家事が一段落した主婦、何をしているのかよく分からない人まで、みないい加減にくつろいでいる。「ゆっくり飲んで食べてもらって、ストレスを解消して帰ってもらえればうれしい」。マスターのありがたい演出か、地なのか。

 紅茶豚がうまい。豚バラブロックにすり下ろしたニンニクなどをすり込み、紅茶で煮込む。そのあと“企業秘密”の秘伝のたれに漬け込んで、冷蔵庫で丸1日休ませてからカウンターに並ぶという。

 13年前に脱サラしたという矢野さん。水商売の世界に飛び込んで仕込んだプロの技かと思いきや「おふくろの味なんですわ」。なんと!ハイカラな母上ではないか。ポテトサラダ、だし巻き、ゴーヤの天ぷら…手作りの家庭の味で勝負。なかなかの料理人ぶり。

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