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【関西の議論】「転勤妻の葛藤」大阪弁が分からず孤立、子供は登校拒否に…ネット普及で“共闘”機運高まる

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【関西の議論】
「転勤妻の葛藤」大阪弁が分からず孤立、子供は登校拒否に…ネット普及で“共闘”機運高まる

 夫の転勤に伴って転居や転職を繰り返す「転勤妻」。変化を前向きに捉えて新しい土地で楽しみを見つけられればいいが、なかなかその土地の風習や方言になじめず、友人関係や仕事、子供の教育などをゼロから構築し直すことに葛藤を抱える場合が少なくない。女性が結婚・出産後も働き続けられるよう保育所の整備などが進められているが、夫の転勤で妻のキャリアが中断するケースも。インターネットの普及で妻たちは連帯し始め、企業が転勤を伴う人事を再検討すべき時だとの声も上がっている。(加納裕子)

やはり高かった…大阪弁の壁

 「子供が初めて登校拒否になり、今は別の高校に行っています。私も大阪弁で何を言われているのか分からず、職場でいじめられました」

 大阪府豊中市のパート、神脇清子さん(51)はそう話し苦笑した。1月、同市内で開かれた「転勤族の集いin豊中」の定例会。参加した26~52歳の女性12人は、全員が転勤族の妻だ。

 神脇さんは鹿児島県出身。4年前、初めての夫の転勤で大阪に来た。中学3年生だった長女は鹿児島で高校に行きたいと希望したが、「いいことがあるかもしれないから行こう」と説得したという。

 大阪と鹿児島では高校受験のシステムが違って苦労したが、それ以上に人間関係に苦しんだ。「言葉もあわないし、いろいろあったみたい」と表情を曇らせる。自身も大阪弁が聞き取れずに職場でいじめられ、2年後に転職した。「『九州の言葉は英語みたい』といわれたりしますが、それが私だから」。今も言葉のイントネーションは変えていない。「本音は九州に帰りたい」とつぶやいた。

 同会の会長を務める山添好美さん(52)も結婚以来、5回の転居を繰り返してきた。大阪出身だが約20年ぶりに戻ってきたとき、やはりさみしさに苦しんだという。「旦那さん以外にしゃべる人がいなくて孤独を感じる人が多いはず。友人を作って情報交換するだけで気は楽になるので、気軽に遊びに来てほしい」と話す。

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