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「指輪が抜けない」意外に多い119番通報 切断に「ダイヤ」の刃導入へ 大阪市消防局

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「指輪が抜けない」意外に多い119番通報 切断に「ダイヤ」の刃導入へ 大阪市消防局

 大阪市消防局は「指輪が抜けなくなった」というトラブルに対応するために各消防署に配備している、指輪切断用の「リングカッター」の替え刃を鋼製からダイヤモンド製に変更することを検討している。硬度の高い指輪でも、早く安全に切断できるようにするのが目的。市消防局は、ダイヤの刃を付けたリングカッターは「全国的にも珍しい」としている。

 市消防局によると、市内の消防署には指輪の切断依頼が年間250~300件ほどある。リングカッターは宝石店や一部の病院なども備えているが、消防署では24時間対応している。

 替え刃変更のきっかけは昨年1月の東淀川消防署での事例だ。指輪で指先がうっ血し「触れるだけで痛い」と訴える男性が相談に来たが、ステンレス製だったため鋼製の刃では切れなかった。結局、近くの病院に搬送され、麻酔を打った上で大型の工具で指輪を切断した。

 これを受けて、同署の職員が鋼製の刃の硬度や安全面を問題視。カッターの本体はそのまま使用し、替え刃に硬度の高いダイヤを使用することを提案したところ、市職員の企画力向上を図る目的の「職員提案制度」で、平成26年度の優良賞に選ばれた。

 市消防局は4月の導入を目指し、兵庫県三木市の金属加工会社と調整している。鋼製の替え刃は1個約3400円だが、担当者は「使用するダイヤは宝石用ではなく金属加工用のため、鋼製より値段を抑えられそうだ」とコスト削減にも期待している。

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