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天然記念物「オオサンショウウオ」の生息域を確認、川の水から分析

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天然記念物「オオサンショウウオ」の生息域を確認、川の水から分析

国の特別天然記念物オオサンショウウオ(神戸大提供)

 国の特別天然記念物オオサンショウウオについて、川の水を分析するだけで生息域を把握できる手法を、神戸大大学院の源利文特命助教(水域生態学)らのグループが開発し、英科学誌電子版に発表した。外来種がどこまで侵入しているかも調べることができ、日本固有種の保護に役立つとしている。

 オオサンショウウオをめぐっては、外来種のチュウゴクオオサンショウウオとの交雑が問題となっているが、見た目での判別が難しいうえに、夜行性のため捕獲による生息調査も容易ではなかった。

 今回の手法では、川の水を1カ所につき4リットル採取して、ふんや粘液などに由来するDNAが含まれているかどうか分析。固有種か外来種か、どちらのDNAかを判別することで、生息域を推測できる。

 源特命助教らは平成24年9月から25年6月まで、京都府の桂川など37カ所で水を調べたところ、9カ所で外来種、交雑種のDNAを確認。これまで報告のなかった桂川の上流にも侵入していることが分かった。源特命助教は「これだけ広範囲の調査は初めてだろう」と話している。

 この手法では、水生生物のDNAがあれば生息域を調べることが可能。源特命助教らが兵庫県内の河川約100カ所を調査した結果、絶滅が危惧される淡水魚「カワバタモロコ」の生息域も確認できたという。

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