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【河村直哉の国論】朝日慰安婦検証、これで幕引きか 「広義の強制性」強弁なぜ検証しない…朝日流「重く受け止める」の軽さ

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【河村直哉の国論】
朝日慰安婦検証、これで幕引きか 「広義の強制性」強弁なぜ検証しない…朝日流「重く受け止める」の軽さ

吉田清治氏の証言を載せた昭和58年の朝日新聞記事

 慰安婦など一連の問題を受けて朝日新聞は1月5日、「信頼回復と再生のための行動計画」を発表した。自らを省み改革しようとする姿勢に水を差すつもりはない。しかし言論の場ではなお大いに批判せねばならない。朝日が強弁してきた慰安婦の「広義の強制性」について現在どう考えているのか、はっきりさせていないからである。

「議論のすりかえ」指摘に答えよ

 年末年始をはさんだ動きだったので整理しておく。昨年12月22日、朝日の慰安婦報道を検証する第三者委員会が報告書を提出した。多岐にわたるが、慰安婦を「強制連行」したとする故吉田清治証言の信憑(しんぴょう)性がなくなった後も記事を訂正、謝罪せず、慰安婦に「広義の強制性」があったと強調するようになった朝日の論調を、「議論のすりかえ」と断じた。

 これを受けて朝日の渡辺雅隆社長らが12月26日に会見したが、すりかえについては「重く受け止める」とするばかり。

 12月30日付社説はようやく第三者委報告に触れた。「私たち論説委員も真摯(しんし)に受け止めている」といちおうはしているが、「広義の強制性」には知らん顔をしている。それどころか、ひとごとのような書きぶりである。

 「いま、それぞれの国内で強調される『記憶』は、むしろ以前よりも偏りが目立つ。『慰安婦の多くは自発的になった』『大半は暴力的に連れていかれた少女たちだった』などの言説だ」。しかし後者の、暴力的うんぬんの言説など、その虚偽がまかり通ることになる原因を作ったのは自らの虚報と「広義の強制性」で開き直ってきた姿勢ではないのか。

 社説はまたこうも書いている。「慰安婦問題は人権問題であり、被害者らをいかに救済するかを中心にすえねばならないのは当然のことだ。国の威信をかけて、勝ち負けを競うようなテーマではない」。どんな顔をして社説子はこの社説を書いたのだろう。慰安婦問題で考えられるべきは、朝日のいう「被害者ら」の救済ばかりではない。朝日の虚報によっておとしめられた日本の名誉をいかに回復するかということなのだ。それは「勝ち負けを競う」レベルのものでは決してない。

 そして年頭の「行動計画」でも、「公正な姿勢で事実に向き合います」などとしているが、「広義の強制性」を自分たちが主張してきた事実には、何も触れられてないのである。

長年の強弁を続けた朝日新聞史は…社説で自ら「歴史から目をそらすまい」としたが

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