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【経済裏読み】怒号飛び交う抗議デモ…中国系企業のニカラグア運河建設の波紋、米もいらだち

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【経済裏読み】
怒号飛び交う抗議デモ…中国系企業のニカラグア運河建設の波紋、米もいらだち

 昨年12月に着工式典が開かれ、建設と運営を請け負った香港ニカラグア運河開発投資(HKND)の王靖最高経営責任者(CEO)は、「歴史的な瞬間だ」と胸を張った。

 だが、興奮する事業者やニカラグア政府をよそに、プロジェクトには厳しい視線が注がれている。

 ニカラグア運河の全長は約278キロで、パナマ運河の3・5倍もある。総工費は500億ドルにも達し、HKNDが中心となって用立てるというが、大手米銀の関係者は「これほど巨額の資金となると投資銀行や国際金融機関から調達する必要があるが、苦労するのではないか」と冷ややかだ。

 パナマ運河でも拡張工事が進められており、AFPは「新しい運河を通すことは正当化できない」とする海運関係者の見方を紹介している。ニカラグア運河は、拡張後のパナマ運河よりも大型の船舶が航行可能だが、巨額のカネを投じて「第二運河」を通す必要性を疑う声は少なくない。

中国系企業への反発

 国を横断するような巨大プロジェクトが建設予定地の住民や環境に与える影響も、当然ながら大きい。

 とくに土地収用をめぐる懸念が強まっており、「十分な補償を受けられないのでは」と計画に反対する農民などがデモに多く参加している。また、運河全体の4割弱は、中南米第2の広さを誇るニカラグア湖を経由し、自然保護区を通過する。このため環境保護団体などが「生態系が破壊される」と批判を強めている。

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