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【わが社のオキテ】1年生社員の日誌は手書きで…手間かけ、面倒なことを続けることで思考力高まるか システム開発のアイル

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【わが社のオキテ】
1年生社員の日誌は手書きで…手間かけ、面倒なことを続けることで思考力高まるか システム開発のアイル

手書きで日誌をつける1年生社員=大阪市北区のアイル本社(恵守乾撮影)

 毎日、日誌を書く作業は大変そうだが、岩本社長は「型破りな人材は、型の中でしか生まれない。ルールをつくり、型にはまった教育をすることが大人の責任だ」と説明。日誌は思考力を鍛えるための「型」と位置付け、面倒で負荷のかかる作業を与えられることで若い社員が伸びると考えている。

 さらに1年生社員の成長が分かるため、日誌を読むのを楽しみにしており「趣味です。自分の所の若手が何を考えて感じたか、気になるでしょ」と明かす。

 また、現場の意識や思いを会社として共有することも目的だ。

 ある若手社員が新人時代に「交通費の精算時に入力作業にダブりがある」と書いた。岩本社長はさっそくその社員を呼び出して話を聞き、システム改善につなげた。岩本社長は「トップが現場の情報を知ると改善も早い。情報の共有はとても大事」と力説する。

 若手の定着

 もちろん、前向きなことばかりが日誌に書き込まれるわけではない。数年前には、また別の社員は「仕事が楽しくない」と書いたことがあった。

 直属の上司は「楽しいと思うように努力しなさい」と寸評を書いたが、岩本社長は上司を呼びつけ、「それは違う。苦しい試練を乗り切ったときに初めて楽しいと思える」と諭したという。

 結局、この社員は今も同社で働いている。「ネガティブになっていた時期だったが、書く内容を考えるべきだったとは思う。でも『よく見てくれている』ということを実感した」と振り返る。

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