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【ビジネスの裏側】シベリアでエアコンが効くか…パナ、ダイキン、三菱が寒冷地仕様で超絶の“凄技”競う

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【ビジネスの裏側】
シベリアでエアコンが効くか…パナ、ダイキン、三菱が寒冷地仕様で超絶の“凄技”競う

旧来の室外機(左)と積雪対策を施した室外機

 真冬に氷点下になる寒冷地では、外気の温度を高めて室内に送り込むエアコンは暖房器具に適さないとみられてきたが、北海道などの寒冷地仕様のエアコンが売れ始めた。今年度はパナソニックで前年度比2倍、三菱電機も5割増のペースで販売が推移している。理由は氷点下の外気もすぐに十分に暖めるまで性能が向上したこと。国内市場が飽和状態になるなか、国内メーカーは寒冷地を最後のフロンティアとして技術開発を進めてきた結果だが、各社の視線の先には欧米などに広がる世界のエアコン未開地域への展開がある。(伊豆丸亮)

厳しい言葉に奮起

 「札幌はまだ温かい。日本一寒い(北海道)陸別町で使えたら認めるね」

 平成25年2月、冬の祭典「さっぽろ雪まつり」(札幌市)に開設したパナソニックのエアコンPRブースで、来場者が言い放った挑発的な言葉に同社の開発陣が奮起した。

 これまでの技術向上で寒冷地で十分に通用することを疑わなかった開発陣は、同社製エアコンの暖房の有効性を証明するため、同年10月から陸別町で実証プロジェクトをスタート。その様子をホームページで公開した。

 プロジェクトでは今年2月に同町で行われた耐寒イベントに参加し、ショールームをエアコンだけで暖めた。外気温はマイナス25度だったが、室温25度を実現した。同町内の4世帯で実施した1年間のモニターテストでは「ほかの暖房器具を使わなかった」「コストが抑えられた」など、驚きのこもった感想が相次いだという。

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