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姿を消した「砂川遊園」紹介 昭和期の写真や証言で 泉南の埋文センターが展示会

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姿を消した「砂川遊園」紹介 昭和期の写真や証言で 泉南の埋文センターが展示会

砂川遊園にあった飛行船塔の写真

 昭和初期、泉南市に開発された後、戦争を機に姿を消し、“幻の遊園地”とも呼ばれる「砂川遊園」を、当時の記録資料などで紹介する展示会「天恵の楽園砂川遊園展」が市内の市埋蔵文化財センターで開かれている。来場者を撮影した写真やパンフレットの複製、来場者の証言など、昭和期の貴重な資料約70点で振り返っている。センターの担当者は「かつて大阪にこれだけ楽しく過ごせる場所があったことを伝えたい」と話している。

 砂川遊園は、昭和5年に阪和電鉄が、当時の阪和天王寺-阪和東和歌山駅間が開通したことを機に、沿線の娯楽施設として開発した。

 場所は、泉南市の景勝地として知られる「砂川奇勝」がある砂川地区。大阪は当時、産業と文化が華やかな「大(だい)大阪時代」で、大々的にオープンした。

 当時の新聞広告によると、昭和10年に児童対象の「砂川児童遊園」が開園。翌11年に「砂川遊園」として全面開業した。

 園内にはステージやグラウンド、大食堂、モンキーハウス、ボートハウス、貸しボート、展望台、飛行船塔などを備えていた。

 ゲートや囲いもなく、入場無料だったとされる。周辺にはウメやサクラ、チューリップ、ボタンなどの花園もあった。

 開業後は、大阪や和歌山などから大勢の来場者でにぎわい、最寄り駅の切符売り場には行列ができる人気をみせた。

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