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【衝撃事件の核心】衰弱死3歳児の腸からアルミ箔…捜査員も絶句した「育児放棄」の残酷 なぜ「予兆」は見逃されたのか

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【衝撃事件の核心】
衰弱死3歳児の腸からアルミ箔…捜査員も絶句した「育児放棄」の残酷 なぜ「予兆」は見逃されたのか

大阪府茨木市の女児衰弱死事件の経過。女児の〝異変〟は行政や地元保健所などに届かず、体重8キロまでやせ細った末の衰弱死という最悪の結末を迎えた。「予兆」はなぜ見逃されたのか。二度と悲劇を繰り返さないためにも検証が必要だ

 だが、府警によると、同じ昨年秋ごろ、長女が自宅ベランダの手すりに、両手を粘着テープで結びつけられているのを近隣住民が目撃していた。12月には、近隣の40代女性が自宅玄関前に裸足で立っている長女を見かけた。女性は「寒いから部屋の中に入りな」と話しかけたが、長女は動かなかったという。

目を腫らし虐待否定

 「食べさせすぎや!」

 今年2月末、祖母が長女に食事を与えたことを知った母親は激高し、声を荒らげた。これをきっかけに、母親は祖母を長女から遠ざけ、会わせなくなった。府警はこのころから育児放棄がエスカレートしたとみている。そして6月15日、長女は変わり果てた姿で病院に搬送され、死亡する。

 葬儀で母親は、親族の1人に「何でこんなことになったのか」と尋ねられ、目を腫らしながら「現実を受け止められない。虐待なんかしていない」と訴えたという。

 しかし5カ月以上に及んだ府警の捜査で、2カ月に1回のペースだった長女の診察を、2月末を最後に受けさせていない▽両親以外の第三者が長女と接触した形跡がない▽遺体の状況から長期間の低栄養状態が続いた-などが判明。

 また、女児が患っていた「先天性ミオパチー」は筋力低下の症状がみられるが、複数の医者から、衰弱死と病気の因果関係はないとの所見も得られた。

 府警は11月20日、両親を長女に対する殺人容疑で逮捕。2人は「亡くなる数日前から急にやせ始めた。虐待はしていない」(義父)、「(死亡は)難病が悪くなったとしか思えない。3食与えており、低栄養は好き嫌いが激しかったから」(母親)と、容疑を否認しているが、府警は、長女が死んでも構わないという「未必の故意」による殺意があったとみている。

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