産経WEST

【衝撃事件の核心】衰弱死3歳児の腸からアルミ箔…捜査員も絶句した「育児放棄」の残酷 なぜ「予兆」は見逃されたのか

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【衝撃事件の核心】
衰弱死3歳児の腸からアルミ箔…捜査員も絶句した「育児放棄」の残酷 なぜ「予兆」は見逃されたのか

大阪府茨木市の女児衰弱死事件の経過。女児の〝異変〟は行政や地元保健所などに届かず、体重8キロまでやせ細った末の衰弱死という最悪の結末を迎えた。「予兆」はなぜ見逃されたのか。二度と悲劇を繰り返さないためにも検証が必要だ

虐待「無縁」と判断

 長女は平成22年8月生まれ。筋力低下や発達・発育の遅れがみられる難病「先天性ミオパチー」の疾患があった。この治療のため、生後間もなくから入院していたが、23年3月に退院。24年6月には1人で歩けるようになるなど、「順調な回復ぶりがうかがえた」(府警の捜査員)。

 難病をきっかけに、大阪府茨木保健所もこの家庭に関与。担当者が定期的に自宅を訪問し、母親に子育てのアドバイスを送るなどしていたという。

 保健所によると、当時は長女と母親、祖母(52)の3人暮らし。祖母が熱心に長女の子育てにかかわっていたといい、「長女の面倒をよくみていたのは祖母だったが、母親も虐待するような人ではなかった」。保健所は育児放棄などとは無縁の家庭とみていた。

 だが昨年4月、母親が養父と結婚、長女を連れて自宅を出ることに。この結婚と独立を機に、長女の周辺では数々の〝異変〟が見受けられるようになる。

増え始めた目撃情報

 昨年10月上旬、ある情報が茨木市に寄せられた。

 「(長女が)やせていて元気がない。顔や足首にもあざがある」

 長男(1)の予防接種で茨木市の保健センターを訪れた母親と長女を見かけた人が異変に気付き、後に市に連絡したのだった。

 保健所は面会を求めたが、「都合が合わない」「体調が悪い」と母親にたびたび延期を求められ、面会が実現したのは通報から2週間が経過した10月21日だった。

 その際、長女の体にあざはなかった。すでに消えていたのだろうか。長女は難病の影響でよく転倒することは保健所も把握しており、「あざがあったのならば転倒によるものだろう」と判断。府吹田子ども家庭センター(児童相談所)への通報も見送った。

逮捕後、養父「急にやせた」、母「難病の悪化死。食の好き嫌い激しい子」

このニュースの写真

  • 衰弱死3歳児の腸からアルミ箔…捜査員も絶句した「育児放棄」の残酷 なぜ「予兆」は見逃されたのか

「産経WEST」のランキング