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秘密兵器は“アメンボ型ロボ” 滋賀・琵琶湖の水環境調査で発進!! 中央大の研究チーム 

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秘密兵器は“アメンボ型ロボ” 滋賀・琵琶湖の水環境調査で発進!! 中央大の研究チーム 

琵琶湖でアメンボ型ロボットを試走させる研究チーム

 アメンボ型ロボットで琵琶湖の環境調査を行おうと、中央大理工学部の中村太郎教授(バイオロボティクス)らの研究チームが試作機を製作し、大津市内の湖岸で試走させた。ロボットにビデオカメラを搭載し、湖上や水中の撮影に成功。従来の調査船が近づけない場所にも入り込めるなどの利点があり、今後改良を加えて量産すれば「広大な琵琶湖で一斉調査も可能になる」と期待する。

 チームは、生物の生態や機能を応用したロボット開発を手がけ、これまでに下水管の老朽化を調べるミミズ型ロボットなどを試作。平成17年、水面をスイスイ進むアメンボに着目し、琵琶湖で環境調査を行うロボット製作を始めた。

 3代目となる現在のロボットはアルミ製で縦、横、高さとも約80センチ。アメンボのように6本足を持ち、前後4本の足先に発泡スチロール(直径20センチ)の球体を付けて浮かぶ。残る2本の中足はパドルの形にして水面をかく。アメンボの形を取り入れることで重心が安定し、転覆などの恐れが少なくなると考えた。

 モーターで駆動し、秒速20~30センチ。ラジコンで進行方向などを遠隔操作でき、水面での旋回も得意だ。従来の試作機では、波による揺れに弱かったが、衝撃を吸収するばねを足部に取り付け、安定感が増した。

 試作機の走行試験では、搭載した小型カメラで、藻が大量に繁茂する様子などを記録することに成功。一方で、強風で流されたり、水草が茂る水中は撮影が難しかったりするなどの問題点も浮上したが、今後改良を重ねれば、数年後には量産化も可能という。

 琵琶湖のさまざまな研究を手がける滋賀県琵琶湖環境科学研究センターも「何らかの研究に役立つアイテムになるかも」と期待。中村教授は「琵琶湖へ100機程度を一度に投入できれば、船を出さなくてもリアルタイムに一斉水質調査が可能。アメンボ型ロボットが琵琶湖環境保全のシンボル的な存在になればうれしい」と話している。

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