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「日本酒の店」40年…「次の世代にも飲み継いでほしい」 大阪・難波「酒楽座 山三」

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「日本酒の店」40年…「次の世代にも飲み継いでほしい」 大阪・難波「酒楽座 山三」

 

 一方で、当時の客は銘柄指定の習慣は少なく、各地から取り寄せた銘酒の味を知ってもらおうと試飲サービスを続けるなど、時間をかけて地酒を根付かせていった。

 その間に日本酒の級別が廃止されるなど、取り巻く環境も変化。淡麗辛口や吟醸酒などのブームも生まれたが、「流行を追いかけるより、自分が『いいな』と思ったお酒を扱うようにしました」と話す。

 常連という摂津市の運送業、安部猪三夫さん(50)は「安酒ばかり飲んでいたころ、会社の先輩に『本物の日本酒を教えてやる』と連れてきてもらいました。いつ来ても楽しく、気持ちよく酔える」と語る。

 山三を紹介した「大阪下町酒場列伝」の著者でフリーライター、井上理津子さん(58)は「各地の地酒を置く店は珍しくなくなったけれど、先駆け的なお店。日本酒のプロなのに偉ぶらない山瀬さんの人柄もいいし、客と店との間に節度ある距離感がある。女性ひとりでも入れる雰囲気だし、これからも時流に流されず頑張ってほしい」と話している。

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