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JR西の「事前予告」運休に賛否…「見逃し三振より空振り三振」 平日の対応に課題も 

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JR西の「事前予告」運休に賛否…「見逃し三振より空振り三振」 平日の対応に課題も 

全列車の運転が取りやめになり、完全に閉鎖された改札口=13日午後5時ごろ、大阪市北区のJR大阪駅(村本聡撮影)

 これに対し、大阪市西成区の男性会社員(24)は「何かあってからでは遅い」と評価。大阪府枚方市のパート男性(34)も「昨今の自然災害の規模を考えると予想外のこともあり得る。安全のための運行の取りやめは仕方がない」とJR西に理解を示した。

 あらかじめJR西が全面的な運休を告知したことで、外出自体を見合わせた人も少なくなかったとみられる。

「画期的」それとも「オオカミ少年」?

 今回の措置について、関西大の安部誠治教授(公益事業論)は「広島市の土砂災害で自治体の避難勧告の遅れが非難を浴びた。そうした事情が背景にあるのでは」と分析する。

 日本大の福田充教授(危機管理論)は「災害対策では『空振り三振』はいいが、『見逃し三振』をしてはいけないというのが鉄則。今回の運休は画期的な試みだった」と評価した。

 ただ、鉄道アナリストの川島令三氏は、被害の最小化と早期復旧を目指した今回の運休に理解を示しつつも「台風の威力が収まっているのに、ちょっとしたことで運休を繰り返せば信用を失う。『オオカミ少年』のようになりかねない」と危惧する。夕方以降の一律運休が平日に行われれば、通勤・通学客への影響は計り知れないからだ。

 JR西の担当者は「今回は合理的な判断だったが、平日の運休についてはまた考えなければならない。何でもかんでも止めるというわけではない」と話した。

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