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【わが社のオキテ】言いそびれがちな「ありがとう」を引き出すNTTソルマーレの「サンクスお菓子」…感謝の伝えあいでつくる“良い職場”

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【わが社のオキテ】
言いそびれがちな「ありがとう」を引き出すNTTソルマーレの「サンクスお菓子」…感謝の伝えあいでつくる“良い職場”

NTTソルマーレの社員が、感謝のしるしに渡す「サンクスお菓子」=大阪市中央区 (安元雄太撮影)

 仕事というものは、見えないところでたくさんの人にお世話になっている。しかし、気づいても感謝の気持ちを伝えられないままで、煩悶(はんもん)としている人もいるだろう。携帯端末向けの漫画やゲームを配信しているNTTソルマーレ(大阪市中央区)では、オフィスの一角に駄菓子の入ったかごが置かれている。仕事でお世話になった同僚に、お礼の一言を伝えるときのちょっとしたアイテムだ。その名は「サンクスお菓子」という。

気軽に言える

 「夕方になると、かごからお菓子を取り出す人が増えましたね」

 発案者で経営企画部経営実行グループ長の羽室祐介さんは、オフィスの様子をこう語る。従業員が同僚に、あるいは上司が部下に「ありがとう」と仕事のお礼を伝え、同時にかごの中のラムネやスナック菓子を手渡しする。こうした光景は、同社では日常だ。

 「サンクスお菓子」は昨年7月に開始。急速に増加した従業員間のコミュニケーションを円滑化するのが目的だ。

 同社は平成14年設立。当初の規模は20人程度だったが、16年に始めた携帯電話向けのコミック配信がヒット。独自の恋愛ゲームも開発し、事業拡大のため昨年から今年にかけ、100人以上増員した。9月現在の社員数は254人にものぼる。

 「人が増えると、コミュニケーションも薄くなりがちだ。感謝の気持ちをちゃんと伝えあうことで、一体感を高めたかった」(羽室さん)という。駄菓子は1個あたり10~20円程度で、年間の予算は数十万円。社員は無料で使うことができる。自分で食べてしまうのはもちろんNGだ。

恥ずかしくても言える

 お菓子に先駆け、同社では24年7月から「サンクスの木」という試みを行っていた。オフィスの入り口の壁一面に木の形に紙を貼り、お世話になった同僚へのお礼を書いたメモを貼り付けるのだ。メモは「葉」で、感謝の木を作り上げる-という発想だった。

 ところが「自分へのメッセージを探すのが大変」「席が入り口から遠いので、メモを貼り付けにいくのが面倒」などの声があがり、じきに廃れてしまい、サンクスの木は1年で撤去された。

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