産経WEST

【衝撃事件の核心】ASKAも取り組む覚醒剤「疑似あぶり」治療の効果は…再犯で異例猶予判決の男性が語る「実態」

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【衝撃事件の核心】
ASKAも取り組む覚醒剤「疑似あぶり」治療の効果は…再犯で異例猶予判決の男性が語る「実態」

7月3日午後に保釈されたASKAこと宮崎重明被告。今後、覚醒剤の代わりに別の結晶を火であぶって吸引する「疑似あぶり」という治療法も進める病院で薬物からの脱却を図るという。この治療を行える病院は大阪にもある 7月3日午後に保釈されたASKAこと宮崎重明被告。今後、覚醒剤の代わりに別の結晶を火であぶって吸引する「疑似あぶり」という治療法も進める病院で薬物からの脱却を図るという。この治療を行える病院は大阪にもある

「依存症と思わず」

 起訴後、専門治療を行う汐の宮温泉病院(大阪府富田林市)を制限住居とすることを条件に保釈され、入院治療プログラムを受講することになった。それでも、男性は「自分が依存症だとは思っていなかった。クスリをやめるため、『念には念を入れよう』という程度の考えだった」と振り返る。

 同病院は、薬物中毒の新治療法「条件反射制御法」に取り組む国内で数少ない医療機関の一つ。この治療法は、覚醒剤の報道に接したり、注射器を見たりするだけで使用時の感覚が蘇る「条件反射」が形成されている薬物依存症患者に対し、薬物使用を想起させるようなシチュエーションを繰り返し再現させる。

 その再現の方法の一つが「疑似あぶり」だ。覚醒剤の代わりに別の結晶をライターであぶり、人体に影響のない気化成分を吸い込む。この行為を何度も繰り返すことで、「覚醒剤は効かない」という意識をすり込んでいく。

 犬に餌を与える行為を続けると、犬が次第にベルの音を聞くだけでよだれを出すようになる実験「パブロフの犬」を応用した治療法だ。ASKA被告が7月3日の保釈後に入院したとされる千葉市内の医療機関で開発された。自宅から使用済みのガラスパイプが押収されるなど、覚醒剤をあぶって吸引していたとされるASKA被告も、入院先で疑似あぶりを含む治療に取り組むとみられる。

 一方、男性は治療を始めた後も覚醒剤への欲求は続いた。弁護人との面会などのため、保釈先の病院から大阪市内に向かう途中、かつて覚醒剤を購入していた西成区の近くを通り過ぎただけで使用時の状況が頭をよぎった。「治療後、初めて自分が覚醒剤に依存していたことを認識した」という男性。だが、疑似あぶりを含む治療を約5カ月間にわたって続けることで、依存状態を克服できたという。

ASKAは無罪!? 薬物中毒は「病気。刑務所に入っただけでは治らない」

このニュースの写真

  • ASKAも取り組む覚醒剤「疑似あぶり」治療の効果は…再犯で異例猶予判決の男性が語る「実態」
  • ASKAも取り組む覚醒剤「疑似あぶり」治療の効果は…再犯で異例猶予判決の男性が語る「実態」

「産経WEST」のランキング