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【関西の議論】海がない「奈良」でも魚をふんだんに使った「殿様料理」…ミシュラン料理人の手で100年前の献立が復活

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【関西の議論】
海がない「奈良」でも魚をふんだんに使った「殿様料理」…ミシュラン料理人の手で100年前の献立が復活

 柳沢学園長は「ボリュームがあり、非常に満足。ご先祖さまも食したと思うと感慨深い」と満足げな表情を浮かべる。上田清市長も参加し、「おもてなしを尽くした日本料理の伝統を、こうした形で残すことは大切。公開された料理レシピを参考に、『殿様弁当』など新たな展開を期待したい」と話した。

 大和郡山市は、全国一の金魚の生産を誇る「金魚の街」として知られる。

 江戸時代、郡山藩主となった柳沢家が甲斐国(現在の山梨県)から伝えて以来、約280年にわたって続くといわれる金魚の養殖業は今も盛んだ。約80戸の養殖業者が、全国シェアの約4割に当たる年間約8000万匹を生産している。

 金魚養殖業の関係者は、「藩の繁栄の礎を築いた柳沢家は、足を向けては寝られない存在」といい、「柳沢家ゆかりの殿様料理が復元されたなら、『ご当地名物』になるよう、街をあげて応援したい」と話している。

 海に面していないにもかかわらず、手立てを尽くして集められた新鮮な旬の魚や高級品だった卵、地元の名産品など、心をこめて作られた「究極のおもてなし」料理だった殿様御膳。「金魚の街」が発信する新名物は、そんな心も伝える逸品となりそうだ。

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