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【関西の議論】海がない「奈良」でも魚をふんだんに使った「殿様料理」…ミシュラン料理人の手で100年前の献立が復活

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【関西の議論】
海がない「奈良」でも魚をふんだんに使った「殿様料理」…ミシュラン料理人の手で100年前の献立が復活

 郡山藩最後の藩主、柳沢保申(やすのぶ)(1846~93年)が明治時代の巡察の際に食した「殿様御膳」が今年6月、藩庁があった奈良県大和郡山市で再現された。海に面していないにもかかわらず、並んだのはタイの刺し身やアナゴの玉子巻きなど海の幸をふんだんに使ったボリュームたっぷりの豪華な料理10皿以上。大和郡山市は全国一の生産量を誇る「金魚の街」で知られるが、関係者らは“おもてなし”の心がこもった殿様御膳を「第2の名物として、新しい郷土料理に育てたい」と意気込んでいる。

(植木芳和)

きっかけは昨年見つかった「献立帳」

 「海のない奈良なのに、魚をふんだんに使った料理のレシピに驚いている。泉州(大阪府)や紀州(和歌山県)から飛脚を使ったとしても手間がかかっており、元藩主をもてなそうとする意気込みが伝わってくる」

 料理の再現を手がけた料理旅館「尾川」(大和郡山市)経営、尾川恵宥さん(74)は指摘する。同店は仏タイヤメーカーが発刊する「ミシュランガイド」で一つ星の評価を受けている。尾川さんは当時の献立表を興味深そうに読み解きながら、当時の料理人にまで思いをめぐらせた。

 この献立表は昨年1月、藩主家の史料などを保存する郡山城跡の柳沢文庫で見つかった。版籍奉還後の明治16(1883)年6月、すでに藩主を退いていた保申が2泊3日の日程で現在の香芝市や葛城市内の5カ所を視察した際に提供された料理とされる。

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