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【関西の議論】異常人気「天空の城」が招いた異常騒動…転落事故・史跡損傷・マナー悪化、50万人突破も手放しで喜べない

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【関西の議論】
異常人気「天空の城」が招いた異常騒動…転落事故・史跡損傷・マナー悪化、50万人突破も手放しで喜べない

竹田城跡に設けられた見学通路。ロープで立ち入りを制限している

日本のマチュピチュ

 晩秋に円山川から立ち上る霧によって、城跡の眼下に雲の海が広がるロマンチックな風景はテレビなどでも紹介され、城跡の知名度は急上昇。ペルーにあるインカ帝国の都市遺跡を彷彿させることから「日本のマチュピチュ」とも呼ばれ、観光客を引きつけた。

 24年夏に竹田城跡をロケ地にした高倉健さん主演の映画「あなたへ」が公開されたことも人気を後押し。25年度にはインターネット検索大手のテレビCMにも登場するなどし、雲海シーズンの11月には11万人が入場。ツアーバスが押しかけ、山道には登山者の列ができた。

 ただ、こうした空前のブームには、想定外のことも多発した。まず長年、風雪に耐えてきた古城が悲鳴を上げた。観光客が山道を踏み固めた結果、草が生えなくなった表面から土砂が流出。地中に埋まっていた瓦片が地表に露出するとともに、雨水で流された土が泥水となって石垣の隙間に入り、石垣がせり出すなど損傷が露呈したのだ。また坂道にはくぼみができ、転落事故に結びつく危険箇所も出てきた。

 実際、転落事故も相次いだ。昨年11月には、坂道を下山途中の男性が石垣から足を滑らせて転落、腰の骨を折るなどの重傷を負った。市によると、夏場に熱中症で病院に搬送される例はあったが、転落による重傷事故は初めてだった。

 さらに同12月末には、雪で凍結した登山道で転倒するなどして男女2人が相次いで重軽傷を負った。

 一方、観光客のマナーの悪化やトラブルも目立つようになった。今年の元日には約3千人が初日の出の見物に訪れ、山腹駐車場が満杯となり路上駐車する車が増えたため、朝来署がパトカーを出動させて警告する事態に。このほか駐車場でバーベキューをしたり、史跡内で喫煙や飲食、ごみのポイ捨てをしたりするマナー違反も目立っている。

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