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【関西の議論】異常人気「天空の城」が招いた異常騒動…転落事故・史跡損傷・マナー悪化、50万人突破も手放しで喜べない

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【関西の議論】
異常人気「天空の城」が招いた異常騒動…転落事故・史跡損傷・マナー悪化、50万人突破も手放しで喜べない

竹田城跡に設けられた見学通路。ロープで立ち入りを制限している

 新聞やテレビで幻想的な雲海シーンが紹介され、“天空の城”として一躍有名になった兵庫県朝来市和田山町の国史跡「竹田城跡」が、観光客の急増で思わぬ事態に直面している。山道の土砂が流れたり、石垣がせり出したりと史跡の損傷が目立つようになったほか、転落事故やゴミのポイ捨てなどのマナー違反も相次いでいる。管理する市は史跡の維持費捻出などのため観覧料徴収に踏み切り、立ち入り区域を制限する対策をとったが、対応は後手に回りがちで、異常人気が招いた“異常騒動”に振り回された印象は否めない。

 年間入場者50万人突破

 市の集計によると、竹田城跡の入場者は平成25年度に50万人の大台を突破し、過去最多を記録した。資料が残っている17年度の1万2千人に比べると、実に約42倍の伸びだ。同市の多次勝昭市長は「大変感慨深い。竹田城跡が名実ともに一大観光拠点になった」と喜び、但馬全体に波及効果が及ぶことを望む。

 標高353メートルの古城山山頂にある竹田城跡は南北400メートル、東西100メートルに及び、完存する石垣遺構としては全国屈指だ。しかし、かつては一部の城跡マニアや写真愛好家、ハイカーらに人気はあったものの、全国的には「無名の山城」、地味な観光資源に過ぎなかった。そのことは、城跡近くの国道沿いにひっそりと立つ、古びた目立たない看板を見ても分かる。

 そんな状況が変化したのは8年前。歴史や建築の専門家らの審査に基づき、日本城郭協会が「日本100名城」に選定したのがきっかけで、雲海の風景が注目され始めたのだ。

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