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【駅グルメ探検隊】阪堺線・今池停留所 なべや

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【駅グルメ探検隊】
阪堺線・今池停留所 なべや

3度びっくりする「一人鍋」

 「うそやろ!?」。メニューの値段を見て、思わず声をあげてしまった。600円、650円、700円…。これらはつまみ類ではなく、「鍋」の値段なのだ。

 一人鍋だから量を少なめに抑えてあるのだろうと思いきや、さにあらず。注文した牛肉鉄鍋(800円)とかき鍋(900円)が出てきて、イラストの清水君と2人して目を丸くした。それぞれの鍋は肉、かき、野菜でてんこ盛り。どう見ても2人前の分量はある。

 「変なものは使ってませんよ。ほとんど国産で、木津(卸売り)市場などで仕入れています」。店主の島津永和さん(43)は、2人の困惑した顔を見て、笑いながら説明する。「場所柄、高い値段は設定できないんです」

 ここは労働者の街。阪堺線・今池停留所から店に来るまでの間も作業着姿の中高年男性が道を行き交う。「7年前にこの街で商売を始めたときは、すごいところに来てしまった、と思いました」

 宮崎から出てきて焼き鳥屋を始め、2年半前、親戚のつてで、界隈で有名だったこの店を引き継いだ。島津さんは3代目だ。

 「先代はこの街とお客さんを心から愛していました。常連さんに『変わった』といわれないよう、味も値段もできるだけこのままでやっていこうと思っています」

 約200グラムの牛肉で表面が覆われた牛肉鉄鍋は、秘伝の甘辛いタレとモヤシ、タマネギの野菜との取り合わせが最高。たっぷりの白菜、豆腐と大ぶりのかきが9つもゴロゴロ転がっているかき鍋はコクのある白みそ仕立てで、体の芯から温まる。舌も腹も大満足だ。

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