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【衝撃事件の核心】男性は嵌められ、冤罪でっち上げられ、14カ月も勾留されて全てを失った…「真実の告白」に耳を傾けない検察、こんな不条理があっていいのか

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【衝撃事件の核心】
男性は嵌められ、冤罪でっち上げられ、14カ月も勾留されて全てを失った…「真実の告白」に耳を傾けない検察、こんな不条理があっていいのか

 きっかけは自転車の“拝借”。暴行事件をでっち上げられた末に1年2カ月の勾留。そして、「無罪」で取り戻したはずの日常からは「家」が消えていた。現実に起きたこととは思えない、こんな事態に巻き込まれた人がいる。顔見知りの男性を殴るなどしたとして暴行罪に問われ、2月3日、大阪地裁岸和田支部の無罪判決が確定した岩本晋太郎さん(63)=仮名=だ。奇妙な展開を経て事件の「真相」は明らかにされたが、公判を終えた岩本さんが向かうことになったのは、生活保護の申請窓口だった。

窃盗「チクり」で逆恨み?

 平成24年8月、大阪府岸和田市内のある病院。始まりは、通院患者だった岩本さんが、歩いて10分ほどの自宅まで往復する際、病院の駐輪場にとめてあった自転車を使用したことだった。

 他の通院患者の男性から警察に通報があり、岩本さんは大阪府警岸和田署から事情聴取を受けた。

 起訴状や検察側の冒頭陳述などによると、岩本さんは通報されたことを逆恨みし、現場での実況見分を終えた後で付近の喫煙所にいた顔見知り男性に「おまえ、電話かけたやろ」と接近。男性のあごを拳で殴った、とされた。男性はすぐに110番し、喫煙所にいた2人の目撃者も岩本さんの犯行を認めたことから、岸和田署は傷害容疑で岩本さんを逮捕した。

 罪を認めれば起訴猶予処分や、略式起訴による罰金の支払いなどでの決着も想定されるケースだったが、岩本さんは一貫して容疑を否認し「逆に自分が暴行を受けた」と主張した。だが、大阪地検岸和田支部は暴行罪で岩本さんを起訴、公判が開かれることになった。

「冤罪」告白の証言者が逮捕された理由

 事態が大きく動いたのは、初公判から7カ月以上が経過した25年5月。犯行の目撃者の1人である男性が、証人尋問で「事件はでっち上げだった」と、突如これまでの証言を翻したのだ。

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