産経WEST

【関西の議論】「道頓堀プール」大正時代すでにあった“構想”、それより欲しいのは「博物館」…橋爪節也氏指摘

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
「道頓堀プール」大正時代すでにあった“構想”、それより欲しいのは「博物館」…橋爪節也氏指摘

 平成27年を目標に、大阪・ミナミに全長800メートルのプールを設置する「道頓堀プール」。計画の発案者は、大阪府市特別顧問の堺屋太一氏だ。30億円かかるといわれる建設費や、技術面・衛生面、行き交う観光船や祭りの調整など課題は多い。「ほんまにできんの?」。当の大阪人たちがいまだに信じられないでいる。大阪生まれの大阪育ちの文化人は、「道頓堀プール」についてどんな思いでいるのだろうか。大阪大学総合学術博物館の橋爪節也館長に原稿を寄せてもらった。

■大正時代にすでにプール構想!

 大阪人の想像力というか妄想力-。“夢見る力”を証明していて面白いのが、大正8年5月号の雑誌「道頓堀」の「大正九十年の道頓堀」と題された随筆とイラストだ。大正90年の道頓堀を描いたと称するSFみたいなドキュメンタリータッチのイラストと文章による夢物語である。

 イラストをご覧ぜよ。

 大正90年の道頓堀には、櫓をあげた巨大な劇場があり、建物を結ぶ空中通路が錯綜する。建物もスパニッシュ風で、道頓堀に降りる階段があり、噴水から水が噴き出す。これはどうも、臭さを消すための香水噴水らしい。ロープーウエーやリフト、観覧車やウオーターシュートがあり、エレベーターで降りると川の下に地下鉄が走っている。

「産経WEST」のランキング