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【関西の議論】ホテルの部屋に「人魚」がいた…仰天「コスプレアート」のド級表現力

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【関西の議論】
ホテルの部屋に「人魚」がいた…仰天「コスプレアート」のド級表現力

 大阪市中央区西心斎橋のビジネスホテルの一室。あやしい明かりに誘われ入り口の扉を開け、中に入った。独特の青白い照明のもと、奥には「人魚」が横たわっていた。顔は派手なメークを施しどこか宇宙人っぽいが、瞬きひとつせず目は天井を向いていた。すわっ、「人形」か。と…。部屋にいた子供が「イルちゃん」と呼びかけると、にこっと笑った。「え!人間?」。実は「意外性」に満ち満ちたコスプレアートなのであった。(北村博子)

ホテルの56室「異空間に」

 11月23、24の両日、ニューオーサカホテル心斎橋で開かれた客室を使って作品を表現するアートイベント「ボダイジュエキスポ」。昨年に続き2回目の開催だ。大阪キタでカフェギャラリーを経営する仲村伊太利さん(35)が「アートを身近に感じてもらえるきっかけになれば」と企画した。ホテル全体の約半数となる56の客室を借り切った。

 使ったのは15~20平方メートルのシングル、セミダブル、ダブル、ツインの4タイプ。大阪出身者らプロ、アマチュアのアーティストが、絵画、写真、造形物などの作品を部屋に飾り、自由に模様替えした空間を披露。驚くような展示も多かったが、事前に展示内容は知らせずに、訪れてみて初めてその「異空間」ぶりがわかるように仕組まれ、来場者を釘付けにした。

 例えば、「人魚」のほかにも、ベッドに、ピンクのシーツにくるまったひげ面の男と、ちりちりパーマの女の人形2体を並べ、「へたうま」的な人間の絵をいくつも飾った部屋。指に唇をあて意味深長な表情でこちらを向く巨大な顔の女性の絵があるかと思えば、バスルームに行くと同じ女性が横向きの裸になった絵が…。黒や白など色、大きさ、表情とも各種各様のネコの置物が大量に配置された部屋もあった。

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