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【関西の議論】殺処分ゼロ目指す「保護犬カフェ」…捨てられる“商品価値失われた純血種”、ペットブームの危うさも

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【関西の議論】
殺処分ゼロ目指す「保護犬カフェ」…捨てられる“商品価値失われた純血種”、ペットブームの危うさも

愛犬連れの女性客(左)を歓迎するカフェス・タッフの保護犬たち=大阪市生野区 愛犬連れの女性客(左)を歓迎するカフェス・タッフの保護犬たち=大阪市生野区

 飼い主に捨てられたり、ペットショップが倒産したりして保護された犬や猫が、“スタッフ”として活躍するカフェが大阪市内に相次いでオープン、話題を集めている。その名も、「HOGOKEN(保護犬)CAFE」。犬や猫と触れ合いたい人や、ペット同伴でカフェを利用したい人に人気を集める一方で、犬や猫の里親捜しの場所ともなっている。(服部素子)

営利企業では限界が

 大阪市生野区にある「HOGOKENCAFE&HOGOねこカフェ寺田町店」。ガラス張りの店内に入ると、迷い犬だった推定3歳のポメラニアン「ポン吉」をはじめ十数匹の犬が「ワンワン」と迎えてくれる。ソファにすわって飲み物を注文し、犬と触れ合う人もいれば、連れてきた飼い犬と一緒に遊ばせて様子を見守る人も。

 カフェを運営するのは、NPO法人ラブファイブ(大阪市生野区)。代表の岸大輔さん(36)は、ペット業界に15年間在籍。ペットを購入する客に対して、責任をもって最後まで飼うよう啓蒙(けいもう)したり、先天性疾患を持った犬・猫の繁殖制限の働きかけなどに取り組んできたが、殺処分に直面せざるを得ないこともあった。「営利目的の企業では限界がある」と一昨年、犬や猫の殺処分ゼロを目指して、大阪市旭区でNO法人を設立。長居公園や天王寺公園など大阪市内の公園で毎週末に「ふれあい譲渡会」を開き、里親を探すなどの活動を行っている。これまでに約900匹が新しい里親に引き取られた。

 「ただ、譲渡会は屋外で開くので、暑い日や寒い日、雨の日は人間も犬も大変。室内で、人も犬もリラックスして、気軽に出合える場所がほしいと、人通りの多いところにカフェを開設しました」と同法人副代表の吉井純也さん(29)は話す。

 今年2月に大阪市北区に、6月に同市生野区にカフェをオープン。両店の来店者は、1日平均各15~20組。里親になりたい人もいれば、ペットを飼えないが犬や猫と触れ合いたい人、また、飼い犬同伴で来店する人も。

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