産経WEST

【人】大阪府教育委員に就任した井上貴弘・松竹芸能社長 45歳 「笑育」掲げ芸人の出前授業展開

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【人】
大阪府教育委員に就任した井上貴弘・松竹芸能社長 45歳 「笑育」掲げ芸人の出前授業展開

 松竹芸能の社長として、漫才や落語を通じて子供のコミュニケーション能力を育てる「笑育(わらいく)」を掲げ、所属タレントによる出前授業を展開した。その実績が評価され、大阪府教育委員に就任し3日、松井一郎知事から辞令を受けた。「子供たちの発表する力、議論する力を鍛える場をつくっていきたい」と口元を引き締める。

 「笑育」を思い立ったきっかけは、大阪出身の兄弟漫才コンビ「まえだまえだ」の成長だった。兄の航基(こうき)君(14)は幼いころ、人前で全く話せないほど引っ込み思案で、母親が松竹芸能のタレントスクールに通わせた。2人は練習を繰り返す中で頭角を現し、プロの芸人と並んでテレビ出演を果たすまでに成長した。

 「子供ってこんなに変われるんだな」。驚きとともに、大勢の前で発表する機会の重要性を実感した。「子供たちには将来、堂々とプレゼンテーションができるようになってほしい」と感じている。

 タレント約300人が所属する同社でのマネジメント経験を生かし、現場の教員の声や悩みを吸い上げる仕組み作りも見据える。大津市のいじめ問題では、教育行政の責任は誰が担うのかをめぐり教育委員会が揺れた。「教育委員会制度の課題にも積極的に問題提起していきたい」と語る。

 社会人になって米国留学し英語での討論に苦労した経験から、府教委が進める英語を話す力の育成にも積極的だ。松井知事も「グローバルな視点で取り組んでほしい」と期待を寄せる。

「産経WEST」のランキング