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【関西の議論】和歌山でパンダが次々生まれる理由は…子作り上手『永明』の見習いたい“強さ”と“優しさ”

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【関西の議論】
和歌山でパンダが次々生まれる理由は…子作り上手『永明』の見習いたい“強さ”と“優しさ”

お父さんは63歳

 「パンダの年齢を人間に例えるなら、だいたい3倍すればいいです」。こう説明するのは、同園で広報を担当する高濱光弘・業務課長。父親パンダの「永明」は4年9月生まれで、まもなく21歳。人間に例えれば63歳。還暦を超えている。

 しかも永明はただ年をとった元気なパンダではない。パンダの世界では英雄なのだ。「世界でも10本の指に入る優秀なパンダです」と高濱課長は言う。

 実はパンダの本場の中国では、多くが人工授精の繁殖に頼っている。自分で交尾できるオスのパンダは貴重な存在なのだ。特に人工飼育下ではこうしたオスは少なく、基本的に自然交配で子供を作ってきたところが「永明」の優秀なところだ。

 また還暦の年になっても「優浜」を設けるなど、オスとしての強さも持ち合わせている。

 さらに、「性格が優しい」のも子だくさんの一因だ。パンダの繁殖期間は3月から5月までの間の数日。しかもパンダ同士の相性問題は難しく、メスに嫌われるとなかなか交尾できない。しかし「永明」は強引ではなく、メスの発情期に合わせられるという。

 かなりの優等生ぶりだが、飼育員にとっては気を使うことも多い。夏場の体調管理もその一つだ。

 また竹の好き嫌いが激しく、同園の飼育関係者は「新鮮だから食べるとか、そういう問題でもない。とにかく大量にある竹のなかから、気に入ったものしか食べない」という。

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