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【2020東京五輪】のしかかる選手や観客の輸送問題 解決の鍵握る「TDM」を今夏テスト

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【2020東京五輪】
のしかかる選手や観客の輸送問題 解決の鍵握る「TDM」を今夏テスト

2012年ロンドン五輪で設けられた五輪車両専用レーン。20年東京五輪では「専用レーン」は限定的な運用にとどまる見通しだ=2012年7月、イギリス・ロンドン(門井聡撮影) 2012年ロンドン五輪で設けられた五輪車両専用レーン。20年東京五輪では「専用レーン」は限定的な運用にとどまる見通しだ=2012年7月、イギリス・ロンドン(門井聡撮影)

 2020年東京五輪・パラリンピックを開催するにあたり、大きな課題の1つとなっているのが、選手や観客の輸送と渋滞対策だ。期間中は世界各国から多くの人が東京に集まり、各会場には計約1000万人が来場するともいわれる。ただでさえ道路の渋滞や鉄道の混雑が発生することが多い東京で、大会のスムーズな運営と通常の都市活動との両立は、簡単なことではない。

 東京都と大会組織委員会が「大会輸送が成立するための前提であり、不可欠」と位置づけるのが「TDM」(交通需要マネジメント)。耳慣れない言葉だが、「やめる」「減らす」「ずらす」「手段を変える」といったさまざまな形で日常の交通量を抑制、分散化し、交通渋滞を緩和する取り組みだ。これがうまくいけば、選手や関係者らを運ぶ大会関係車両などの輸送力低下が抑えられ、大会の円滑な進行にもつながる。組織委の神田昌幸・輸送局長は「日本では最初の大規模な取り組み。成功するかわからないくらい難しい、ビッグチャレンジになる」と語る。

 専門家らによるシミュレーションの結果、このまま対策を講じずに大会を迎えると、首都高の渋滞は現在の1.8倍に悪化するとの結果が出た。4月に公表された「TDM推進に向けた基本方針案」では、TDMなどにより平日の交通量を15%程度減、いわゆる休日並みとすることが目標に掲げられている。

 では、どうやってこの目標を達成するか。TDMには都民はもちろん、企業や学校など幅広い協力が欠かせない。何をどれくらいやれば、どれくらいの効果があるかを検証するため、さっそく今夏に予定している試行に取りかかるべく、準備を始めた。

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