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【きょうの人】東京五輪サッカー男子代表監督・森保一さん 52年ぶりメダルへ「全身全霊」

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【きょうの人】
東京五輪サッカー男子代表監督・森保一さん 52年ぶりメダルへ「全身全霊」

東京五輪サッカー男子日本代表監督に就任した森保一(もりやす・はじめ)さん 東京五輪サッカー男子日本代表監督に就任した森保一(もりやす・はじめ)さん

 「重責だけど、応援してくれるみなさんが喜んでくれるような結果を出したい。全身全霊で五輪に向かっていく」。1968年メキシコ五輪以来、52年ぶりとなるメダル獲得へ、周囲の期待を真正面から受け止めて歩む覚悟を示した。

 日本屈指の名将といっていい。2012年から今年7月まで率いたJ1広島では、毎年のように主力を引き抜かれる苦しい台所事情の中で3度のリーグ優勝を遂げた。圧倒的な実績に裏打ちされた「全身全霊」には説得力がある。

 現役時代は中盤の守備的な位置で攻守にメリハリをつけ、日本代表でも活躍した。全盛期の1993年10月には「ドーハの悲劇」として語り継がれるワールドカップ(W杯)初出場を目前で逃したイラク戦を経験。「あれ以上の悲しい思いをすることはないだろう」と振り返るどん底を味わった。

 失意からはい上がっていく過程で「心が折れそうになるかもしれないけど、成長を続けていかないといけないと教わった」という。逃げずに苦難と向き合い、結果を求める姿勢は指揮官として強みになっている。

 長崎の出身で、広島を拠点に選手、指導者としてキャリアを積んだ。世界に2カ所しかない被爆地で、人生の長い時間を過ごしてきた。「五輪は平和の祭典。そういうものも発信できたら幸い」。今回の監督就任と生い立ちには、運命的な縁を感じさせる。

 愛称は「ポイチ」。どこかかわいらしい響きが柔和な表情に似合う。

 J1広島の前身、マツダ入団時はマツダの子会社に勤務した経験を持つ。日の丸を胸に、選手との対話を重視する手腕を発揮する。(五十嵐一)

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