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【東京五輪開幕まで3年(4)】機運醸成、特効薬なし 「忘れられない」五輪に

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【東京五輪開幕まで3年(4)】
機運醸成、特効薬なし 「忘れられない」五輪に

東京五輪まで3年となって都庁前の都民広場で行われたイベントでは、都議会棟に「2020」の文字も映し出された =24日、東京都新宿区(桐原正道撮影) 東京五輪まで3年となって都庁前の都民広場で行われたイベントでは、都議会棟に「2020」の文字も映し出された =24日、東京都新宿区(桐原正道撮影)

 2020年東京五輪の開幕までちょうど3年となった24日夜。東京都新宿区にある都議会棟の壁に「3 Years to Go!(あと3年)」の文字が映し出された。「これからますます機運を盛り上げ、みんなの五輪・パラリンピックにしたい」と小池百合子都知事。五輪旗とパラリンピック旗が本格的に全国巡回をするのを前に都民広場で開かれた、「フラッグツアーフェスティバル」の一コマだ。

 ◆薄れた期待感

 東京が20年五輪の開催権を勝ち取ったのは13年9月。国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ前会長が「TOKYO」をコールしたときの歓喜と熱狂は、長続きしなかった。新国立競技場の建設計画見直しや大会エンブレムの白紙撤回、膨張する大会経費。「オールジャパン」のかけ声もむなしく、インターネット上では「五輪なんて来なければ…」との書き込みが見られる。

 12年ロンドン五輪ではロンドン市東部を五輪公園として再開発し、レガシー(遺産)として残す名目があった。若者をスポーツを通じて「感化する(=社会参画させる)」とのキャッチフレーズも受け入れられた。

 「物理的にどんなメリットを享受するかではない。五輪を機に、自分たちの地域が抱える課題の解決をどう加速するか、という視点を持ってほしい」。三菱総合研究所の仲伏達也プラチナ社会センター長は指摘する。

 なぜ、東京五輪に期待感ではなく負のイメージが先立つのか。ロンドンと異なり都市機能が飽和した場所で開かれることに加え、「何のために開くのか」「五輪後に何を残すのか」という視点が置き去りにされたまま準備が進められていることと無関係ではあるまい。

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