産経ニュース

【東京五輪開幕まで3年(3)】「未来の五輪選手を生み出せたら」…事前合宿は誘致ラッシュ 求められる大会後の展望

東京五輪 東京五輪

記事詳細

更新

【東京五輪開幕まで3年(3)】
「未来の五輪選手を生み出せたら」…事前合宿は誘致ラッシュ 求められる大会後の展望

東京五輪の事前合宿地に決まっている主な自治体 東京五輪の事前合宿地に決まっている主な自治体

 「ペルフェクト!(完璧)」。今月4日、静岡県湖西市を訪れたスペイン卓球連盟のマチャド会長らは、事前合宿で使用する複合施設を視察し、満足そうにうなずいた。来月には、監督と選手計9人が東京都や同市を訪れて早くも合宿を行う。スペイン側は五輪まで毎年の合宿実施を要望しているという。

 「これを機に市民の機運醸成を図りたい」というのが市の狙いだ。この施設を拠点とする日本卓球リーグ女子1部の強豪アスモに、五輪期間中の練習サポートを依頼。来月の合宿ではアスモとの親善試合を市民に無料公開したり、小中学生との交流事業も企画する。「海外の方と触れ合える絶好のチャンス。五輪後も交流を続けたいし、その中で未来の五輪選手を生み出せたら」と担当者は青写真を描いている。

 五輪直前に海外チームが開催国に入り時差調整や気候順応を行う「事前合宿」の誘致活動が活発化している。国際交流のほか、人気選手を擁する国や競技を誘致できれば街のPRにつながることもあって、今年に入り各地で覚書締結が続く。

 それぞれの思惑

 広島県は5月、県内の大手自動車メーカーがメキシコに工場を設立している縁もあって同国選手団約300人の受け入れを決めた。県では2012年ロンドン五輪の際のデータを基に、選手団が20日間滞在した場合、単純計算で1億3千万円の経済効果があると試算するが、それ以上に「この交流が経済分野にも発展して県内各地域の活性化に生かせたら」というのが狙いだ。

 01年世界水泳に続き、21年大会を開催する福岡市は14年にスウェーデン、昨年はノルウェーの誘致を決め、計約300人を受け入れる。同市スポーツ事業課は「事前合宿は非公開にされることも多く経済効果はあまり期待できないが、ここで評価を得れば、国際大会招致につながる」と訴える。将来を見据えたシティーセールスが目的だ。

続きを読む

関連トピックス

東京五輪2020まであと

「東京五輪」のランキング