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【夏 名勝負20】(20) 1933年 19回大会準決勝 中京商VS.明石中 延長二十五回、史上最長の死闘

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【夏 名勝負20】
(20) 1933年 19回大会準決勝 中京商VS.明石中 延長二十五回、史上最長の死闘

 中京商(愛知、現中京大中京)吉田正男、明石中(兵庫、現明石高)中田武雄両投手がともに得点を許さずに「0」行進で延長へ。既存のスコアボードは十六回まで。十七回からは板に手書きの「0」が継ぎ足された。

 明石中は本来のエース・楠本保が投球練習を始めたものの、監督が「相手投手1人に2人がかりとは」と止めた。二十五回、無死満塁からの二ゴロが本塁への悪送球を誘い、中京商がサヨナラ勝ち。翌日の決勝戦も制し、夏3連覇という史上空前の偉業を達成した。

 東京・銀座の街頭では4時間55分の熱戦を伝えるラジオの前に黒山の人だかりができ、警官が交通整理に当たった。やがて第二次大戦が勃発。ベンチ入りメンバーのうち、中京商は外野手の鬼頭数雄ら5人、明石中は中田、楠本を含む3人が戦死した。(浦)

 =おわり

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