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【チェックEYE】フランス、W杯で「試合巧者」ぶり見せつける 森岡隆三氏

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【チェックEYE】
フランス、W杯で「試合巧者」ぶり見せつける 森岡隆三氏

クロアチアとの決勝前半、PKで勝ち越しゴールを決めるフランスのグリーズマン=15日、モスクワ(ロイター) クロアチアとの決勝前半、PKで勝ち越しゴールを決めるフランスのグリーズマン=15日、モスクワ(ロイター)

 フランスの優勝は納得のひと言だ。決勝トーナメントでは並み居る強豪を延長戦なしで退けた。延長戦続きのクロアチアにコンディション面で差をつけたことも含め、隙のない強さだった。

 決勝は今大会を象徴する試合となった。セットプレーで試合が動き、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるPK判定もあった。猛威をふるったカウンターからの得点もあった。

 若い選手が多いフランスは試合巧者だった。ワールドクラスの選手がエゴを前面に出さず、チームのために仕事をこなした。分業制とも言える効率の良さで、持ち場で能力を発揮した。

 中でもグリーズマンは、セットプレーの精度はもちろん、効果的なドリブルにパス、緩急をつけたゲームメークなど、円熟味すら感じた。

 見る者の心を揺さぶったのは、全員がハードワークしたクロアチアだったかもしれない。ただ、試合を読む力と効率性でフランスが上回った。

 今大会は互いの色がぶつかり合う面白い試合が多かった。チームの団結力が問われ、スーパースターの定義を見直す時代にも入った。VAR導入は攻撃をよりダイナミックにし、守備側も対応が迫られることだろう。戦術の追いかけっこを繰り返し、サッカーは発展していく。日本も立ち止まってはいられない。(2002年日韓W杯日本代表主将)

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