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【大相撲名古屋場所】8場所連続休場の稀勢の里、来場所休場での現役続行は理解得られず

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【大相撲名古屋場所】
8場所連続休場の稀勢の里、来場所休場での現役続行は理解得られず

名古屋場所の休場を発表し、記者の質問に答える横綱稀勢の里=5日午前、名古屋市の田子ノ浦部屋宿舎 名古屋場所の休場を発表し、記者の質問に答える横綱稀勢の里=5日午前、名古屋市の田子ノ浦部屋宿舎

 稀勢の里の連続休場が8場所という過去例のない領域に突入した。

 優勝22回を誇る平成の大横綱、貴乃花は7場所連続で全休。稀勢の里はこれを上回るものの、うち、4場所は途中休場だ。しかし、昨年初場所後、横綱に昇進したばかりで、翌春場所で優勝以降、皆勤場所がない。横綱の責務を果たしているとは言いがたい。

 同情すべき点はある。和製横綱として一身に金看板を背負わされてきた。本来は治療に専念すべきところを、けがをしながらの強行出場に追い込まれた面もある。

 中途半端に出場して途中休場-の“負の連鎖”。これには、出場するか否かを横綱任せにした横綱審議委員会(横審)の責任もある。横審は「次に出場する場所には万全の状態で出てきてもらいたい」と言ってきたが、出場をためらわせているのは「万全」という定義があいまいだからではないか。

 全力士が「万全」の状態で本場所を戦っているわけではない。満身創痍で出場して土俵に食らいついているベテランもいる。尾車親方(元大関琴風)が「何をもって万全とするのか」と指摘したことがあるように、そもそも稀勢の里が「万全」に戻れるのか未知数だ。

 酷暑の名古屋場所は調整が難しく、リスクを避けたい点は理解できる。この日、横審の北村委員長が「来場所に全てを懸けるという本人の決意を尊重したい」とのコメントを発表したが、秋場所は間違いなく、“待ったなし”になる。(奥山次郎)

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