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【大相撲春場所】貴ノ岩、3場所ぶり復帰で勝った! 何度も「一生懸命」

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【大相撲春場所】
貴ノ岩、3場所ぶり復帰で勝った! 何度も「一生懸命」

3場所ぶりに復帰した貴ノ岩(右)は翔猿を寄り切り白星を飾った 3場所ぶりに復帰した貴ノ岩(右)は翔猿を寄り切り白星を飾った

 大相撲春場所初日(11日、エディオンアリーナ大阪、観衆=7414)先場所平幕優勝の関脇栃ノ心(30)は平幕宝富士(31)を寄り切って白星発進。一人横綱の鶴竜(32)は小結千代大龍(29)を力強く寄り切った。大関高安(28)は遠藤(27)に送り出され、豪栄道(31)は玉鷲(33)に押し出され、ともに平幕に敗れた。元横綱日馬富士による傷害事件の被害者で、3場所ぶりに復帰した十両貴ノ岩(28)は翔猿(とびざる、25)を寄り切った。(サンケイスポーツ)

 172日ぶりの復帰星にも、土俵上で表情を崩すことはなかった。貴ノ岩は距離をとって突っ込んできた翔猿をいなしてバランスを崩すと、右を差して体ごと預けるように寄り切った。

 「必死に一生懸命やるだけです。それだけです」

 この日は午前8時22分に入場券完売の「満員札止め」となった。十両の土俵入りでは大歓声を浴びた。大勢の報道陣に囲まれた支度部屋でもポーカーフェースを貫き、「一生懸命」というフレーズを4回繰り返した。元横綱日馬富士の傷害事件で負傷した頭部の影響に関しては無言を貫くことで、土俵への集中を示した。

 昨年11月に傷害事件が表面化後は、表舞台から姿を消して地道にリハビリを重ねてきた。2場所連続全休し、今場所は幕下転落が確実な番付だったが、相撲協会の特例措置で十両下位に据え置かれた。2月下旬から相撲の稽古を再開し、関取衆との申し合いなど急ピッチで仕上げてきた。

 スタミナ面などで不安は残る。7勝以上しないと転落の危機にある。師匠の貴乃花親方は、この日の朝稽古後に「出る以上は打ち勝たないと」とエールを送った。師匠の行動は波紋を呼ぶなか、貴ノ岩は復活への第一歩を踏み出した。 (新里公章)

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