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【春高バレー】鎮西の鍬田憲伸主将 32得点の大暴れ 厳しい指導、力に覚醒

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【春高バレー】
鎮西の鍬田憲伸主将 32得点の大暴れ 厳しい指導、力に覚醒

第3セット、スパイクを放つ鎮西・鍬田憲伸(左)=8日、東京体育館(山田俊介撮影) 第3セット、スパイクを放つ鎮西・鍬田憲伸(左)=8日、東京体育館(山田俊介撮影)

 顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。決勝に進んだ鎮西、洛南の選手の中で、ただ一人「春高」のセンターコートを知る男が日本一へ導いた。鎮西の鍬田が32得点と大暴れ。「みんなに迷惑ばかりかけてきた。結果が残せてよかった」

 中学時代から注目されてきた逸材。1年から名門の主力を張ってきた。「春高」では苦い記憶を重ねてきた。2年前は決勝で敗れた。昨年は初戦で姿を消した。「バレーはエースが決めてこそ」が信条の畑野監督からは「お前のせいで負けたんだ」と言われ続けた。

 投げ出さずに練習を続けた。両親は毎朝6時の電車に乗るために送迎してくれた。熊本地震の影響で体育館が使用できないため、宮迫竜司コーチは練習場所を確保してくれた。自分だけ逃げることなどできなかった。

 決勝での大活躍に畑野監督からは「きょうは鍬田が覚醒した」と褒められた。全日本男子の中垣内祐一監督は「風格すら感じた」と評価した。将来を嘱望される有望株は中大へ進学する。「大事なところで決められるエースになりたい」と次のステージを見据えた。(川峯千尋)

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