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【春高バレー】鎮西 逆境はねのけ2冠

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【春高バレー】
鎮西 逆境はねのけ2冠

第3セット、スパイクを放つ鎮西・鍬田憲伸(左)=8日、東京体育館(山田俊介撮影) 第3セット、スパイクを放つ鎮西・鍬田憲伸(左)=8日、東京体育館(山田俊介撮影)

 最後は2人のエースで決めた。鎮西は第3セット、24-23から鍬田憲伸主将(3年)が強烈なジャンプサーブで相手を崩し、ネットを越えてきた返球を水町泰杜(1年)が突き刺すと選手は雄たけびを上げた。水町は「うれしい。大きな財産になった」と喜んだ。

 洛南を寄せ付けなかった。第3セット中盤で16-17と逆転を許したピンチでも落ち着いていた。高校総体決勝で2セットを先取した後に苦戦した経験を思い出し、気持ちを切り替えた。セッターの赤星伸城(3年)が上げたトスを鍬田と水町が確実に得点につなげ、相手を突き放した。

 2016年4月の熊本地震で、体育館の天井が崩れた。現在も使用はできない。平日はマイクロバスで1時間以上かけ県内外の大学や高校の体育館へ練習に通う。1~2時間しか練習できない日もある。「辛いけど、そのぶん時間を大切にできる」と水町。高い集中力でボールを追い、ミスの少ないチームになった。

 苦境で必死に練習する選手を見守ってきた畑野久雄監督は「毎日怒ってばかりきたけど、本当におめでとうと言ってやりたい」と声を震わせた。総体との2冠を達成。チーム最多の32得点を挙げた鍬田主将は「地震で多くの人に支えられてきた。最後に結果を残し、恩返しができてよかった」と観客席へ手を振った。(川峯千尋)

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