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【春高バレー】荏田、進化した大砲 4大会ぶり白星を牽引

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【春高バレー】
荏田、進化した大砲 4大会ぶり白星を牽引

【荏田-別府鶴見丘】第1セット、スパイクを放つ荏田のアタッカー重藤。昨年の悔しさをバネに躍動した (須谷友郁撮影) 【荏田-別府鶴見丘】第1セット、スパイクを放つ荏田のアタッカー重藤。昨年の悔しさをバネに躍動した (須谷友郁撮影)

 荏田のアタッカー重藤トビアス赳(2年)が、初戦敗退の続いていたチームに4大会ぶりの白星をもたらした。1-0で迎えた第2セット序盤、別府鶴見丘に3点リードされた場面でブロックと強打を連続で決め、流れを引き戻した。「第2セット序盤はいつもグダグダ。予想しながら入った」と冷静沈着だった。

 前回大会は1回戦で松阪工にフルセットで敗れた。1年生で初出場を果たした重藤だったが、「最後の方はほとんど覚えていない」ほどガチガチになった。経験を積んで一回り成長した重藤は見事、雪辱を果たした。

 ドイツ人の父を持つ190センチの長身選手。小学校では野球とサッカーをしていたが、進学した中高一貫校でバレーを始めた。当時の部員は3年生の5人だけ。「すぐ試合に出られるし、グダグダ言う先輩もいない。メリットしかない」という、やや不純な動機だった。高校は内部進学するはずだったが、友人の母親の勧めで荏田の練習を見学したことが運命を変えた。「僕たちと違ってラリーが続く。面白そうだと思った」。週3日の練習に飽き足らなくなっていた有望株は、強豪校でスポンジのように技術を吸収。昨年7月にはユース日本代表候補合宿に招集されるほど急成長を続けている。

 この合宿で同部屋だったのが、3回戦で激突する洛南のエース大塚達宣(2年)。「どうせやじられるなら、知っている相手の方がいい」。独特の言い回しで、対戦を待ち望んだ。(奥村信哉)

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