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【日本スプリントの挑戦】400メートルリレー 走らざる者の苦衷 藤光謙司、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥の世界陸上

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【日本スプリントの挑戦】
400メートルリレー 走らざる者の苦衷 藤光謙司、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥の世界陸上

2017年08月12日、陸上の世界選手権男子400メートルリレー決勝で銅メダルを獲得したのは(左から)藤光、多田、桐生、飯塚だった(川口良介撮影) 2017年08月12日、陸上の世界選手権男子400メートルリレー決勝で銅メダルを獲得したのは(左から)藤光、多田、桐生、飯塚だった(川口良介撮影)

 心を許す後藤には、ずっと「そろそろ帰っていいっすか?」と冗談でぼやいていた。桐生は言う。

 「もちろん帰れないのは分かっているんですよ。でも、個人種目がないから、すげー長いんですよね」

 藤光がその胸中を補足する。

 「特に大会に入る前の現地合宿がしんどかったんじゃないですかね。合宿は大学でやったんですけど、宿舎が学生寮みたいな所で1人部屋だったんですよ。そうすると、練習が終わっちゃうと、昼寝くらいしかやることがない。考える時間ができちゃうと、(出場できるか分からないリレー要員は)『何だかな~』って、なりますから」

 藤光は右のふくらはぎ付近に痛みが出ていたこともあって、自身のコンディションを上げることに集中せざるを得なかったが、桐生は体に不具合はなかった。

 そんな2人は世界選手権の選手宿舎に入ってから同部屋になった。リレー要員は、個人種目のある選手とスケジュールが違うためである。

 彼らは練習が終わると、シャワーを浴びて連日、街に繰り出した。自転車を借りて観光に行ったり、カフェでお茶をしたり、買い物をしたり。藤光が「ロンドンに小旅行に来たんじゃないのかってくらい出かけてました」と振り返る。

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