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【日本スプリントの挑戦】400メートルリレー 走らざる者の苦衷 藤光謙司、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥の世界陸上

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【日本スプリントの挑戦】
400メートルリレー 走らざる者の苦衷 藤光謙司、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥の世界陸上

2017年08月12日、陸上の世界選手権男子400メートルリレー決勝で銅メダルを獲得したのは(左から)藤光、多田、桐生、飯塚だった(川口良介撮影) 2017年08月12日、陸上の世界選手権男子400メートルリレー決勝で銅メダルを獲得したのは(左から)藤光、多田、桐生、飯塚だった(川口良介撮影)

 ミーティングは当初の予定から、やや遅れて始まった。トレーナールームに集まった選手たちを見渡して苅部は「オーダーを変更する」と言って、1走から順に決勝のメンバーを発表した。

 4走は予選で走ったケンブリッジ飛鳥(24、ナイキ)ではなく藤光。場の空気がざわつくのを、藤光は感じていた。

■リザーブだったリオ五輪をバネに

 遡ること1年前。16年8月、リオデジャネイロ五輪400メートルリレーで日本は銀メダルを獲得した。「男子トラック史上最高成績」という偉業を成し遂げた山県亮太(25、セイコーホールディングス)、飯塚、桐生、ケンブリッジは帰国後、テレビ出演や各種表彰に引っ張りダコとなった。

 しかし、藤光は大会直前に左太もも裏を痛めたこともあり、リレーはリザーブに甘んじ、メダルを首に掛けることは叶わなかった。

 練習拠点にしている味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)の一室には、リオ五輪の栄光の写真が飾られた。それは日々、否応なしに目に入る。

 「去年をバネにして、もう1回、頑張ろうと思っていた部分があるかな。プラスに捉えていましたよ」

 五輪後、引退を考えたこともあった。選手として走っていられる時間が永遠でないことも分かっている。だからこそ、現役続行を決めてからは、また自分のできることを丁寧に積み重ねてきた。

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