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【春の高校バレーチーム紹介】(上)男子・巻 チーム一丸、リベンジに自信

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【春の高校バレーチーム紹介】
(上)男子・巻 チーム一丸、リベンジに自信

 「勝ちたいという本気度が、本当に強い」。大川裕之監督は、16年ぶりに全国大会の切符をつかんだ選手たちの意欲に目を見張る。

 今年4月の地区大会で県を代表する強豪校の東京学館新潟に敗れ、同校などの戦力やディフェンスを徹底的に分析。新たなフォーメーションに変え、より効果的な攻撃ができるよう練習に励んできた。その東京学館に挑んだ春高バレーの県予選会決勝では、練習で培った果敢な攻撃と粘りの守りを展開し、5セットの激闘を制した。

 チームの主力は2年生。文武両道を掲げる学校の方針の下、夏のインターハイが終わると3年生は進路を決める時期に入る。バレー部も3年生の半数が勉強に専念することになった。「新しいチームに近い形で臨まなくてはならず、状況が変わって苦労した」と大川監督は振り返る。

 インターハイ後はチーム全体で守備力を強化するとともに、持てる力を出し切れていなかったクイックやバックアタックの練習にも重点的に取り組んだ。

 攻撃の要は、県予選で強力なスパイクで得点を重ねた平野太一(3年)と高橋基(2年)。守備は、県予選決勝の5セット目で東京学館の攻撃を封じた佐竹義則(2年)が中心となる。

 全国大会の初戦の相手は、37回の出場を誇る強豪の足利工大付属(栃木県)。今夏のインターハイの決勝トーナメントで敗れており、満を持しての再戦となる。「攻撃力と高さがあり、上手な選手もバランスよくいるチーム。こちらの攻撃が単調になるとつかまってしまうだろう」と、大川監督は警戒する。

 選手たちはリベンジに燃えている。平野は「ブロックとレシーブでチャンスを作ってスパイクを打ち切り、得点につなげたい」とチーム一丸の戦いを強調。高橋も「(今夏は)センターの選手にやられた。しっかりと切り返したい」と対抗策を練る。

 午後6時半での下校が義務づけられる中、平日の練習時間はどうしても不足しがちになる。このためタイマーを使って細かく時間を設定し、スピーディーに練習できる工夫をしている。「試合で失敗したとき、すぐに点を取り返さないといけない。大事なことは失敗が続かないよう気持ちを切り替えていくこと」(大川監督)

 選手が自らの課題と考えるプレーの改善に重点的に取り組めるように、日々の練習の最後は10分間の「課題練習」に充て、自主性を重んじたトレーニングも取り入れている。全国大会に向け、土曜や日曜に行う練習試合の結果を的確に分析し、いかに効率的な練習につなげられるかがチーム力アップの重要な鍵を握る。

 目標はベスト8。主将の大関琢海(3年)は「思ってもいなかったリベンジマッチができる。誰も負けるとは思っていない」と自信をのぞかせる。

 大川監督は「結果は最後についてくる。課題として練習してきたことを全て出し切ってほしい」と、選手たちの活躍に期待をかけた。(太田泰)

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 「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第70回全日本バレーボール高校選手権が来年1月4日、東京・千駄ケ谷の東京体育館で開幕する。県代表の男子・巻、女子・中越をそれぞれ紹介する。中越は後日掲載。

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1 大関 琢海(3) 180

2 平野 太一(3) 181

3 笹川  柊(2) 174

4 高橋  基(2) 180

5 梶井  翼(2) 174

6 佐竹 義則(2) 181

7 渡辺 悠斗(2) 177

8 中浜 悠斗(2) 177

9 渡辺 健太(2) 176

10 倉嶋 琉惟(1) 166

11 若杉  駿(1) 174

12 倉茂  涼(3) 170

※左から背番号、氏名、学年、身長

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◆選手とマネジャーのひとこと

<選手>

▽大関琢海「今夏のインターハイで敗れた足工大付属にリベンジし、チーム一丸で戦ってベスト8に入る。ディフェンスを頑張る」

▽平野太一「チームメートや監督、家族らの支えがあってここまでやってこれた。感謝の気持ちを忘れず、結果で恩返しできるように3年間の全てをぶつける」

▽笹川柊「1度負けている相手にリベンジしたい。リベロとしてディフェンスを頑張り、攻撃につなげる」

▽高橋基「3年生とできる最後の大会。練習してきたことを全て出し切り、目標のベスト8に入りたい。常に笑顔で楽しむことを忘れずプレーしたい」

▽梶井翼「レセプション(サーブレシーブ)で自分のリズムを作り出し、そこからの攻撃参加でチームの得点に貢献する」

▽佐竹義則「負けたら終わりのトーナメントで、3年生との最後の試合。後悔しないように一戦一戦、一点一点を全力で戦う」

▽渡辺悠斗「自分はミドルブロッカーの中では身長は低いプレーヤーだが、身長が高い全国の相手にどこまで通用するか挑戦したい」

▽中浜悠斗「手ごわい相手と対戦するが、いい雰囲気で頑張る。ブロックで貢献できるようにする」

▽渡辺健太「チームのために精いっぱい応援する。出たときには百パーセントの力を出せるようにしたい」

▽倉嶋琉惟「3年生と過ごす最後の大会となるので、悔いが残らないように残る期間を練習したい」

▽若杉駿「どんな状況でもチームに流れを持ってくるサーブを打ちたい。3年生とは最後なので楽しみたい」

▽倉茂涼「格上の相手とか関係なく、常に自分たちのベストを尽くし勝利することと、楽しむことを大切にする」

<マネジャー>

▽湯浅茉彩「選手が百パーセントの力を出せるように、自分ができるサポートを精いっぱい行う」

▽五味沢香花「言われなくても自分から仕事を探し、自分のできる精いっぱいの応援をする」

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