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【再び夢舞台へ】ママアスリート、谷真海の挑戦 “生命線”支える職人の力 新たな義足開発へ

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【再び夢舞台へ】
ママアスリート、谷真海の挑戦 “生命線”支える職人の力 新たな義足開発へ

谷真海(右)と義足の調節について話し合う義肢装具士の臼井二美男さん(東京語荒川区、義肢装具サポートセンター) 谷真海(右)と義足の調節について話し合う義肢装具士の臼井二美男さん(東京語荒川区、義肢装具サポートセンター)

 9月下旬。谷はバイク用のソケットは後部のカップの形状を浅くしてほしいという要望を届けた。バイクをこぐとき、膝裏とすれて痛みが生じていたからだ。ブルーの作業着姿の臼井さんが作業場へ消え、待つこと約30分。改良されたソケットができあがってきた。浅く削られた部分には痛みを緩和するためのテープも張られていた。

 健常者である臼井さんは言う。「自分の義足になったつもりで、イメージを膨らませている」

 実は現在、谷と臼井さんは新たな義足の開発に取り組んでいる。

 きっかけは谷が初出場で優勝した9月の世界選手権だ。通常は海から上がると、バイクまでのトランジションでラン用の義足を履き、バイク用に履き替える。ランでは再び履き替える。手と足に障害がある選手が同じクラスで争うため、義足の選手は履き替えのタイムロスで圧倒的に不利だ。

 ところが、谷は海外の男子選手が1つの義足でレースをこなしているのを目撃した。帰国後、臼井のもとへ駆けつけた。

 相談を受けた臼井さんはすぐに妙案が思い浮かばなかった。ペダルと固定するバイク用の義足は、底面に金属製のビンディングが取りつけられている。しかし、ランでは金具部分が地面にぶつかって邪魔になる。雨天だと滑りやすく転倒にもつながりかねない。

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