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【平昌五輪】ロシア選手団除外 IOC危機感、厳正に対処

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【平昌五輪】
ロシア選手団除外 IOC危機感、厳正に対処

記者会見で五輪の高潔性を強調したIOCのバッハ会長(AP) 記者会見で五輪の高潔性を強調したIOCのバッハ会長(AP)

 国際オリンピック委員会(IOC)はロシア選手団の平昌五輪への参加を認めなかった。昨夏のリオデジャネイロ五輪との違いは、IOCが主導的な姿勢を示した点にある。

 リオ五輪の際、IOCのバッハ会長は「国全体の責任か個人の正義かの判断でバランスを重視した」などと述べ、ロシア選手団を全面除外とはしなかった。同国選手の参加の可否を各国際競技連盟に委ね、一部から「責任放棄」「弱腰」との批判を受けた。

 しかし今回は、IOC自身が委員会を立ち上げ、独自の調査を実施。ロシアは一貫して組織的不正を否定しているが、「さまざまな方法で全ての疑惑が裏付けされた」として、潔白な選手に道を残しつつも毅然と処分に踏み切った。

 IOCは揺らぐ五輪を立て直そうともがいている。検体の再検査では、2014年ソチ五輪で新たに25人の違反者が発覚。08年北京、12年ロンドンの両五輪でも計100件以上の違反が見つかっている。その陰で人生を狂わされたクリーンな選手は数知れず、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の関係者は「アスリートの皆さんが『自分たちのパフォーマンスは適正に評価されるのか?』と危惧する空気になっている」と現場の思いを代弁する。

 バッハ会長は今回の決定を「決意の表れ」と語った。ロシアが反発しようとも、これ以上、舞台を汚せないとの危機感の表れといえる。(宝田将志)

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