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【日馬富士引退】日馬富士、横審意見で決断 貴ノ岩へ明確な謝罪なし

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【日馬富士引退】
日馬富士、横審意見で決断 貴ノ岩へ明確な謝罪なし

記者会見で謝罪する日馬富士関。左は涙をぬぐう伊勢ケ浜親方 =29日午後、福岡県太宰府市 記者会見で謝罪する日馬富士関。左は涙をぬぐう伊勢ケ浜親方 =29日午後、福岡県太宰府市

 問題意識が希薄な印象を残す会見だった。

 伊勢ケ浜部屋が宿舎を構える太宰府天満宮(福岡県太宰府市)の社務所で、29日に開かれた横綱日馬富士関の引退会見。冒頭で国民や日本相撲協会、部屋関係者らに謝罪したものの、暴力を加えた平幕貴ノ岩関に向けて明確に謝罪する言葉は聞かれなかった。

 相撲協会は平成19年に時津風部屋で起きた力士暴行死事件を境に、どんな理由の暴力も許さない姿勢に徹してきた。日馬富士関が慕っていた同じモンゴル出身の元横綱朝青龍は22年2月、知人男性への暴力で引退に追い込まれている。

 「弟弟子の礼儀礼節を正し、直すことは義務」と述べた日馬富士関。自身の暴力について、先輩力士への敬いを欠く後輩への“指導”だったという正当性を言外ににじませた。

 暴行の翌日に貴ノ岩関と握手したと明かし「和解」したとの認識を示した。貴ノ岩関をたしなめるつもりの行為が「行き過ぎたことになってしまった」「横綱らしく責任を持ちたい」と感情を乱すことなく語った姿は一見、潔く映る。

 しかし、この問題は「指導」や「かわいがり」に名を借りた暴力が角界にはびこっていることを示す。2日目まで土俵に立ったのは、暴力に対し角界が鈍感になっている証左だろう。

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