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【サッカー日本代表】積極性なく戦う姿勢に課題

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【サッカー日本代表】
積極性なく戦う姿勢に課題

ブラジルのエース、ネイマール(手前)と競り合う日本の長谷部。王国の本気を引き出せなかった=10日、リール(中井誠撮影) ブラジルのエース、ネイマール(手前)と競り合う日本の長谷部。王国の本気を引き出せなかった=10日、リール(中井誠撮影)

 5日からの直前合宿でハリルホジッチ監督は、守備の構築に最も時間を費やした。ブラジル攻撃陣の映像集を選手に見せ「前を向かせたら終わりだ」と繰り返した。敵にピタリと張り付き、自由を与えない距離感を保つ守備を求めた。

 立ち上がりは全員から意識が感じられた。高い位置から厳しく相手ボールを奪いにいった。1対1で軽くいなされ、前半10分に先制を許すと一転した。「前から奪いにいくか引いて守るかを統一しきれなかった」と長谷部(アイントラハト・フランクフルト)。攻守に連動を欠き、高精度で速いブラジルのパス回しに守備は振り回された。

 戦う姿勢も物足りなかった。相手ボールを奪ったら素早く敵陣へと向かう、指揮官の就任から追求してきた速攻の形はほとんどなかった。1本目のパスは多くが横か後方へ向かい、縦方向は少なかった。吉田(サウサンプトン)は「奪われる可能性を考えて、攻めのパスを出せなかった。毎回強豪と戦うとこうなる」と成長の必要性を訴えた。指揮官が「臆せず勇気を持て」と強調した展開を見せられなかった。

 ブラジルは前半途中で3ゴールした後、後半も含めて明らかにペースを落とす余裕を見せた。井手口(G大阪)は「個人の能力も組織のレベルも差をすごく感じた」と振り返った。長谷部は「もう少し本気のブラジルに挑戦したかった」と本音を漏らした。世界における立ち位置を知る機会となったかは疑問が残る。

 14日には強豪のベルギーと対戦する。攻守に臆せず立ち向かう90分間にすることで、より多くの強み、修正点や課題が見えてくる。

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