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【世界柔道】初陣ウルフ、世界一 21歳の勢い「すべて出し切った」 男子100キロ級

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【世界柔道】
初陣ウルフ、世界一 21歳の勢い「すべて出し切った」 男子100キロ級

男子100キロ級決勝でジョージア選手(左)に勝利し、優勝を決めたウルフ=ブダペスト 男子100キロ級決勝でジョージア選手(左)に勝利し、優勝を決めたウルフ=ブダペスト

 男子の重量2階級で、日本勢が相次ぎ敗退。ただ一人、決勝まで残った100キロ級のウルフが、一気に頂点まで上り詰めた。21歳は「すべて出し切った感じがする。目標としていた大会でこういう結果になって最高」と笑顔を見せた。

 得意の大内刈りが好調で、海外勢にもパワー負けしなかった。準決勝、決勝では延長までもつれ込んだが、初出場の勢いそのままに押し切った。

 「スタミナをあと1、2段階上げたい」と走り込みに加え、上半身の筋持久力を培うため、懸垂など地道なトレーニングに取り組んだ。稽古では格下の選手と組み合い、技をつくることに重点を置いてきた。

 大学柔道の名門、東海大で部員約120人の大所帯を率いる主将でもある。昨年までは集合時間に文句を言っていたのが、今年は「ちゃんと来いよ」と後輩たちを諭す側に。「言っていることが真逆になりました」

 6歳で始めた柔道。真剣に打ち込む転機は中学2年のときだ。後輩に道場の壁に投げつけられた。「プライドに火が付いた」。朝に10キロ走り、筋力強化にも励んだ。

 父が米国人。「氏名に一文字も漢字がないんです。でも、東京生まれ、東京育ちです」。“持ちネタ”で笑いを誘う新王者。この日の試合後、「このまま突っ走って2020年東京五輪も必ず優勝する」と力強く宣言した。(田中充)

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