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【柔道】絶対女王を倒した志々目愛、技を持つ選手に有利な新ルールを象徴

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【柔道】
絶対女王を倒した志々目愛、技を持つ選手に有利な新ルールを象徴

柔道の世界選手権女子52キロ級決勝で角田夏実(下)を破り、初優勝した志々目愛=29日、ブダペスト(共同) 柔道の世界選手権女子52キロ級決勝で角田夏実(下)を破り、初優勝した志々目愛=29日、ブダペスト(共同)

 女子52キロ級決勝は2011年以来となる日本人対決になった。対外国人で2年近く負け知らずの志々目愛が、同門の角田夏実を狙いすました内股で投げて一本勝ち。23歳が初出場で世界を制した。

 「世界一になれた。ものすごくうれしい」

 歓喜の涙を流した新女王の正念場は、準決勝だった。昨夏のリオデジャネイロ五輪金メダルのマイリンダ・ケルメンディ。前回は欠場したが、13、14年を連覇した同級の絶対女王だ。

 激闘の試合時間は9分30秒。奥襟を狙う相手の強力な組み手を封じ、作戦勝ちした。試合では初対決。7月の国際合宿で組み合い、映像でも相手の攻撃パターンを分析した。福見友子コーチと対策を練り、奥襟封じに徹しつつ反撃のチャンスを探った。

 延長に入った時点で、受けた指導の数は志々目が2つ、ケルメンディが1つ。指導差では決着をつけない新ルールでなければ、負けていた。「投げれば勝てる」と本人は冷静。相手が疲れたところを内股透かしで勝敗を決した。

 五輪2大会連続金メダルの谷本歩実さんを目標に内股を磨いた志々目。必殺の関節技を持つ銀メダルの角田。所属先の山田利彦監督は「ポイントを取れる技を持っている選手にとって、新ルールは追い風になった」と分析した。

 ケルメンディの牙城が崩れた同級は、代表の2人に加え、五輪3大会連続出場の中村美里(三井住友海上)、17歳の阿部詩(兵庫・夙川学院高)と日本国内の層が厚みを増す。東京五輪へ向けた激しい争いは相乗効果も期待できる。(田中充)

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