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【柔道】逆技に伸びしろ残す 東京五輪のホープが20歳で世界王者に

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【柔道】
逆技に伸びしろ残す 東京五輪のホープが20歳で世界王者に

男子66キロ級決勝でロシアのミハイル・プリャエフ(奥)を破り初優勝した阿部一二三=ブダペスト(共同) 男子66キロ級決勝でロシアのミハイル・プリャエフ(奥)を破り初優勝した阿部一二三=ブダペスト(共同)

 「この日に向けてやってきた。ホッとしている」。東京五輪まで「無敗」を公言して世界の頂点を取った20歳は、端正な顔立ちに笑みを浮かべた。

 男子66キロ級で初出場の阿部一二三。大胆な攻撃的スタイルを最後まで貫いた。決勝は2大会連続銀メダルのプリャエフを豪快に投げた。開始2分33秒。力強い袖釣り込み腰で畳に沈めた。

 男子の井上康生監督から「『阿部ここにあり』という試合をしてこい」と送り出された大舞台。全6試合で5試合が一本勝ちという圧巻の試合運びに、指揮官も「どんな相手に対しても投げきる力がある」と称えた。

 厳しいマークは覚悟の上だった。武器の背負い投げが警戒される中で、取り組んできたのが足技だ。小内刈りや小外刈りで崩して勝機を見出し、寝技も駆使した準決勝は出足払いから袈裟固めで一本勝ち。増やしてきた引き出しを見せつけた。

 惜しげもなく技を出し切ったかに映る攻めには、まだ伸びしろが潜む。現地での公開練習でも打ち込みなどで調整していた、得意の右とは逆の左組みからの技出しだ。攻撃パターンが増える一方、安易に仕掛ければ返し技のリスクもある。「頭の中では、いま入れるという状況があったけど、まだ(返される)恐さがあった」と今大会では封印。「逆技を出せるようになれば、もっと成長できる」とどん欲だ。

 柔道界の誰もが認める東京五輪のホープ。成長を続けた先に2020年の金メダルが待っている。(田中充)

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